Stchang’s Diary

すとちゃんが綴る、他愛ないほのぼの日常。

映画

 それなりに映画をみる人だ。好きな映画なども、実は相当数あったりする。監督で作品を選んだりするくらいには映画をみるから、ひょっとして映画好きの部類に入るのかもしれないけれど、自覚は、なぜだかあんまりない。

 

 邦画で好きなのは「GO」と「ピンポン」。両方とも原作があり、窪塚洋介が主演で、とんでもない濃度の青春映画。窪塚洋介は大好きです。「GO」は特に原作から大ファンで、これと「池袋ウエストゲートパーク」というドラマは原作を読んで、そこからドラマの存在を知った。ちなみに「池袋ウエストゲートパーク」も窪塚が準主役で出ている。こっちではまさに怪演していたから、その次に「GO」をみたときにすごく真面目な役をしていてびっくりした。「なんて感性の幅が広い人なんだろう」と思ったのをよく覚えている。

 

 背伸びしてDVDをレンタルしていた高校生のときに出会ったのは北野武黒澤明北野武は言わずもがな「ビートたけし」その人である。「HANA-BI」を見て、暴力的な映画なのに嘘みたいに美しい雰囲気に惹かれた。この人の「キッズリターン」は父に勧められて一緒にみた。父がいたく褒めていたクライマックスでのセリフは、父が褒めたからというわけではないけれど、数年経った今でもはっきりぼくの胸に焼きついている。北野映画でぼくがみた映画の中でのベストを選ぶなら「ソナチネ」になる。

 

 黒澤明は作品全部を網羅したわけではない(実は北野映画もそうですが)。最初に見たのは「隠し砦の三悪人」、次が「七人の侍」、あとは数える程度しか見てない。「七人の侍」がめちゃくちゃ面白かった。高校生の頃、ご飯を食べながら見ていて、面白くてご飯を忘れていた映画だった。ただ、リメイク版の「荒野の七人」はちゃんとみれていない。興味はあるけれど。

 

 洋画。一番は何かと言われれば「グッド・ウィル・ハンティング」だと断言したい。こればっかりは何十回と繰り返してみたし、今でも折に触れて見返している。思い出すだけで涙が出そうになる映画って、ぼくの中にはそんなに多くないけれど、この映画はまさにそうだし、みるたびに胸がいっぱいになる。

 

 あまり日本では有名ではないかもしれないけれど、「マイ・フレンド・フォーエバー」と言う映画の印象もあまりに強い。学校での授業の一環でみさせられて、作品のあまりの良さに授業なんて吹き飛んだ。自分が20歳を超えて見返して、それはもう恥ずかしいくらいに泣いた。すごい映画だと思う。

 

 月並みだけれど「スタンド・バイ・ミー」。主題歌も含めて非常に好きな映画。この主人公たちくらいの年代で、間違いなく抱いているのにうまく言い表せない心の機微を圧倒的に表現していると思う。こんな映画をもっと見たいと思うけれど、実はそんなに見つけられてなかったりする(※あくまで主観です)。

 

 最近の洋画だと、嘘みたいに良かったのは「沈黙」。マーティン・スコセッシもやはり全作を網羅してはいないけれど、間違いなく好きだと言える映画作家の一人。「グッドフェローズ」も「ギャング・オブ・ニューヨーク」もすごく良かったけれど、実はこの人の他の有名作をちゃんと見れていなかったりする。ただ、ぼくがみた数少ないスコセッシ作品の中でも、群を抜いて「沈黙」は良すぎた。自分がずっとごちゃごちゃ考えていることのほとんどが目の前にあるような感覚。絶対にもう一回はみるつもりでいる。

 

 ちなみに、最近の邦画のNo.1は「君の名は」です。映画館で三回みました。ありえないくらいに好きです。