Stchang’s Diary

すとちゃんが綴る、他愛ないほのぼの日常。

ハルキスト

 先の記事でも村上春樹のことを書いたので、今日の題材に取り上げてみた。ただ、最初に断っておくが、ぼくは「ハルキスト」ではない。それほどこの方の著作を読み込んでないし、そもそも数自体でもそんなに読んでない。確実に好きだとは思うし、よく読み返したりもするけれど、この記事のタイトルに位置付けられている人たちほど思い入れがあるわけではないと思っている。

 

 毎年、ノーベル文学賞の季節になると、よくニュースで話題になるのがハルキストの方々の、村上春樹受賞への期待。この方々の「今年こそ」と思う気持ち、それ自体にはぼくも少なからず共感はしている。だから毎年季節が訪れると、村上春樹の本、だいたい「ノルウェイの森」か「風の歌を聴け」あたりを本棚から引っ張り出してきて意味もなく読んだりはしている。

 

 去年も同様に期待があり、受賞が発表されて落胆があった。ただ、去年に限って言えば受賞したのがボブ・ディランだったから、個人的には落胆より先に大きな喜びが出たし、ニュースでも言及されていたけれど、ハルキスト、そして当の村上春樹ご本人も喜んでいたのではなかろうかと思っている(昨年の発表以降の著作を読んでいないので、正確なところはわかりません。あくまで推測です)。

 

 一番好きなのは「風の歌を聴け」。村上春樹自身はこの作品をあまり気に入っていない、みたいなことをどこかで読んだ気がする。でも、なぜだか読み返した回数が圧倒的に多い。「海辺のカフカ」も好きだと思っている。でも、じゃあこの人の作品を説明してみろ、と言われてもぼくには絶対にできない。それはなぜだろう。その理由すらもぼくの中では不明確である。じゃあそもそもなんで好きなんだと言われれば、それはそれでやっぱり不明確だった。でも、好きだ。それは確かだと思っている。

 

 こんな曖昧な人間が、自分のことを「ハルキストだ」なんて臆面もなく言った日には、まず間違いなく「やれやれ」と呆れられるだろう。それこそワタナベがそうするように。

映画

 それなりに映画をみる人だ。好きな映画なども、実は相当数あったりする。監督で作品を選んだりするくらいには映画をみるから、ひょっとして映画好きの部類に入るのかもしれないけれど、自覚は、なぜだかあんまりない。

 

 邦画で好きなのは「GO」と「ピンポン」。両方とも原作があり、窪塚洋介が主演で、とんでもない濃度の青春映画。窪塚洋介は大好きです。「GO」は特に原作から大ファンで、これと「池袋ウエストゲートパーク」というドラマは原作を読んで、そこからドラマの存在を知った。ちなみに「池袋ウエストゲートパーク」も窪塚が準主役で出ている。こっちではまさに怪演していたから、その次に「GO」をみたときにすごく真面目な役をしていてびっくりした。「なんて感性の幅が広い人なんだろう」と思ったのをよく覚えている。

 

 背伸びしてDVDをレンタルしていた高校生のときに出会ったのは北野武黒澤明北野武は言わずもがな「ビートたけし」その人である。「HANA-BI」を見て、暴力的な映画なのに嘘みたいに美しい雰囲気に惹かれた。この人の「キッズリターン」は父に勧められて一緒にみた。父がいたく褒めていたクライマックスでのセリフは、父が褒めたからというわけではないけれど、数年経った今でもはっきりぼくの胸に焼きついている。北野映画でぼくがみた映画の中でのベストを選ぶなら「ソナチネ」になる。

 

 黒澤明は作品全部を網羅したわけではない(実は北野映画もそうですが)。最初に見たのは「隠し砦の三悪人」、次が「七人の侍」、あとは数える程度しか見てない。「七人の侍」がめちゃくちゃ面白かった。高校生の頃、ご飯を食べながら見ていて、面白くてご飯を忘れていた映画だった。ただ、リメイク版の「荒野の七人」はちゃんとみれていない。興味はあるけれど。

 

 洋画。一番は何かと言われれば「グッド・ウィル・ハンティング」だと断言したい。こればっかりは何十回と繰り返してみたし、今でも折に触れて見返している。思い出すだけで涙が出そうになる映画って、ぼくの中にはそんなに多くないけれど、この映画はまさにそうだし、みるたびに胸がいっぱいになる。

 

 あまり日本では有名ではないかもしれないけれど、「マイ・フレンド・フォーエバー」と言う映画の印象もあまりに強い。学校での授業の一環でみさせられて、作品のあまりの良さに授業なんて吹き飛んだ。自分が20歳を超えて見返して、それはもう恥ずかしいくらいに泣いた。すごい映画だと思う。

 

 月並みだけれど「スタンド・バイ・ミー」。主題歌も含めて非常に好きな映画。この主人公たちくらいの年代で、間違いなく抱いているのにうまく言い表せない心の機微を圧倒的に表現していると思う。こんな映画をもっと見たいと思うけれど、実はそんなに見つけられてなかったりする(※あくまで主観です)。

 

 最近の洋画だと、嘘みたいに良かったのは「沈黙」。マーティン・スコセッシもやはり全作を網羅してはいないけれど、間違いなく好きだと言える映画作家の一人。「グッドフェローズ」も「ギャング・オブ・ニューヨーク」もすごく良かったけれど、実はこの人の他の有名作をちゃんと見れていなかったりする。ただ、ぼくがみた数少ないスコセッシ作品の中でも、群を抜いて「沈黙」は良すぎた。自分がずっとごちゃごちゃ考えていることのほとんどが目の前にあるような感覚。絶対にもう一回はみるつもりでいる。

 

 ちなみに、最近の邦画のNo.1は「君の名は」です。映画館で三回みました。ありえないくらいに好きです。

 

バンド

 知り合いにはバンドを組んでいる人が比較的多かった。ぼくがDTMを始めるきっかけになった当時の親友も、高校生の頃は学生バンドをやっていて、ライブハウスにも出入りしていた(らしいです。ぼくは連れて行ってもらえなかったです)。親友の友人は、その当時ぼくの地元でそこそこ有名なバンドマンだったし、また別の友人で、ぼくと同じ高校に通っていた人になると、現在もプロとして、バンドを組んで活動しているらしいと風の噂で聞いた。

 

 そのバンドの名前は知らない。その人は学生時代、それはもう相当な「リア充」で、女子を侍らせ、教室内でギターを弾き、廊下では「音楽で食っていく」と誰が聞いたわけでもないのに高らかに宣言していた。その時、いわゆるスクールカーストの最底辺に位置していたぼくには散々嫌がらせをしてきたから、もう知りたいとも思わない。

 

 高校生の間に目論んでいた就職に失敗して、色々と奔走している時に出会った同級生もバンドを組んでいた。この人も現在まで地元でバンドを組み、ぼくがこの街に来て以降も活動を続けており、それ相応に有名なアーティスト(メジャーアーティストだったと思います)と対バンの経験もあるようだった。これも風の噂で聞いたこと。

 

 この人も、その時はぼくと同じように就職に奔走していた。ぼくよりも早く決まったのをいいことに、なかなか決まらないであくせくしていた時に、やはり散々なことを思い切り言い散らされた経緯があるので、知りたいどころか二度と会いたいとも思わない。

 

 上記のような散々な経緯から、ぼくは一時期、「バンドをやっている人間というものは、必ずどこかしら性格が破綻してるんだろうな」と信じ込んでいた。ぼくが大好きなバンド、Oasisも「Dont look back in anger」で、「ロックンロールバンドに身を委ねるな」と歌っているし(ここでは都合よく引用しただけです…)、正直今でも、ぼくには若干そうなのかもと思っている節がある。

 

 そういうぼくだって、そんなことがある前、それこそ中学生から高校1年生の頃までは、自分もバンドというものを組んでみたいな、と人並みに…、いやそれ以上に思っていた。この時点でぼくもまたどこか嫌な奴ではあるのだろう。ただ、幸か不幸かぼくは高校の頃、スクールカーストの最底辺だったものだから、バンドどころか普段の会話さえまともに相手にしてくれる人がいなかった。

 

 なので結局バンドなんか言うに及ばず、話をする友達すらできないまま、文化祭は体育館の隅っこで一人体育座りをして、ステージ上で自らの青春を満面の笑みで謳歌しまくっている、眩しすぎて直視できない人たちを嫌が応にも目に焼き付けながら、人知れず内側で大きく傷ついているという、典型的哀れな学生として三年間を過ごした。

 

 そんなぼくが、やがて上記の親友に依頼されて親友の曲に歌詞を書くようになり、その後、親友の影響を受けてDTMを始めた時、自分がやる音楽として、バンド形式の音楽を志向したのは、ある意味必然だったのだろう。ただ、そもそも真っ当にバンドが組めていれば、今のように真剣にDTMなんてやろうとは思わなかっただろうから、そのことを考えると複雑な心境にはなるけれど。

 

 ちなみに今は、上記の若干の不信感の他に、「バンドをやっている人の中にだって間違いなくいい人はいるのだろう」とは思っている。

すとちゃんの愉しい交友録 ④N.I.Qさん

 4回目は再び音楽家。N.I.Q(@NIQ290607)さんである。

 

 こちらの方も夏至の踊り子」推してくださったことがきっかけで繋がりが生まれた。ぼくが初めて聴いた楽曲は、「【初音ミク】星屑ライナー【オリジナル】」だった。以下。

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 

 この方がぼくを推してくださった時、「処女作でこの完成度」という表現を、確かしてくださっていたのだが、その言葉をそっくりそのまま返したいほどの完成度をこの曲は誇っている。爽やか、そして、全速力で車をぶっ飛ばしているような、なんとも言えず爽快な印象。編曲が秀逸である。

 

 この方、非常に色々な曲を聴いてこられているんだろうなと思うのは、テイストの違う曲がご自身の制作マイリストに散りばめられているのである。それこそファンクのタグがついているものから、アコースティック調のもの、上記「星屑ライナー」のような爽快なロックまで、素晴らしい曲が盛りだくさんである。

 例によってピックアップをあげる。

 

 ①『【初音ミク】ブルーソーダ【オリジナル】』

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 タイトル通りの爽やかで、はじけるようなのだが、ストリングスが導入されて壮大な印象も受ける。

 

 ②『【鏡音レン】夕凪メモリーズ【オリジナル】』

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 アコギが効果的に演奏された前奏。優しく、タグ通り夕暮れに聴きたい曲である。

 

 ③『【初音ミク】片陰ジュブナイル【オリジナル】』

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 ファンキーである。メロディーラインがクセになる。

 

 

 以上である。非常にキャッチーでポップな楽曲を発表されている方であり、また上記はオリジナルだが、アニソンのカバー楽曲なども意欲的に発表されているので、是非この方もページに飛んで確認、視聴していただきたい。

 

  Mylist:

www.nicovideo.jp

 

 

 今後とも、是非仲良くしていただきたい。バンドもやられているようで、そちらの話にも非常に興味があったりする。 

 

 

 4回目でした。

すとちゃんの愉しい交友録 ③夜さん

 第三回では、イラストをお描きになっている夜(@Yoru_i_)さんという方を紹介したい。

 

 まず、pixivのマイページに行き、この方のイラストをご覧いただきたい。

 

 Pixiv:

www.pixiv.net

 

 見ての通り、非常に繊細、温かく、それでいて爽やかなイラストをお描きになられる方である。

 

 この方もwatercolourさん同様、ぼくの夏至の踊り子」推してくださった方である。お礼の返信を送った後、マイページからイラストを勝手に拝見した。一見して、上記に追加で非常にミステリアス、知的な印象を与えるそのイラストに嘆息。道理でフォロワーが多いわけである。こんな素敵なイラストを見られるとあれば、フォローもしたくなるだろう。

 

 また、Twitterで頻繁に自分が気に入った楽曲を推されている方だ。素晴らしい試みをされている。この方に見出される方は、ぼくも含めてだがすごく幸せだなと思った次第である。

 

 知り合って日が浅いためか、あまりお話などもできてなく、これからどのような活動をされていくのか、個人的に今後も目が離せないし、是非とも仲良くしていただきたいと思っている。

 

 

 3回目でした。分量が少なくて本当に申し訳ない。これからどんどん仲良くなりたいです。

すとちゃんの愉しい交友録 ②はろさん

 すとちゃんの愉しい交友録、間髪を容れず二回目の更新をする。

 

 第二回ははろ(@haropoco)さん。この方もボカロを用いて楽曲をniconicoに投稿されている。そしてこの人はどうやらIAの使い手のようである。今の所、発表されている楽曲はすべてIAが歌唱している。そして、はろさんも非常に優しい曲を発表されている方である。

 

 まず、ぼくがはろさんの楽曲を初めて聴いたのは「IA-ゆきあわせ」という曲であった。

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 

 これはご本人にもお伝えさせていただいたことだが、この曲を聴いた時、「自分が学生だった頃、ふとした拍子に抱いていた、どうしようもなく愛おしくてたまらない、思わず胸を押さえて目を固く瞑る」、といった感情、それを思い切り刺激されたような感覚を覚えた。思わず唸りながら聴いていた。本当に素敵だったし、非常に優しい。

 

 この方は発表されている楽曲動画が少ないので、すべてを貼り付ける形をとりたい。

 

 ①『IA-ゆうさくら』

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 「ゆきあわせ」同様、本当に優しい曲調。心が洗われる。

 

 ②『【IA】いあがせかいをすくううた』

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 1分の中に詰め込んだ他人への徹底的な寄り添い。

 

 

 以上である。

 人に芯から寄り添った曲というのは、作るのが難しいと思われるのだが、はろさんは非常に丁寧な言葉紡ぎで、また非常に優しい曲調でもってそれをはっきり体現されているようである。これからも是非、仲良くしていただきたいと思っている。

 

 この方はマイリストを公開されていないので、代わりにユーザーページを貼り付ける。

 

 はろさんマイページ:

www.nicovideo.jp

 

 この方の楽曲動画も是非、聴いてみていただきたい。

 

 

 第二回でした。

すとちゃんの愉しい交友録 ①watercolourさん

 今回から『すとちゃんの愉しい交友録』と銘打ち、ぼくと知り合ってくれて、ご自身も作品などを発表している方々を自分勝手に推していく試みを行いたいと思う。こちらも前回の「聴いた音楽」同様、Twitterで宣伝などはせず、あくまで個人的に推す。

 

 第一回はwatercolour(@watercolour_s)さん。現在も活動中の、ボカロを用いた音源制作をされている方である。

 

 ぼくが先日夏至の踊り子」と言う楽曲動画を投稿した際、すぐに反応をくださり、この動画を推してくださったのがwatercolourさんだった。お礼のメールを送った後、固定ツイートにされていた、watercolourさんの楽曲動画「夕街の雨」を視聴させていただいた。以下にその該当URLを貼る。

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 

 以上になる。

 楽曲は非常にポップで、雨の冷たさを感じさせるような曲調となっている。なお、この楽曲で、watercolourさんは作曲を担当されているようであり、作詞、イラストともに別の方が作られている(他の楽曲動画もそのようです)のだが、すべて合わせて非常にキャッチーな動画、楽曲になっているので、ぜひ視聴していただきたい。

 

 watercolourさんは他にも数々の楽曲をniconicoに発表されており、その中でもぼくが特に気に入った曲を「夕街の雨」以外でピップアップすると以下の通りになる。

 

 ①『【東北ずん子】覚めない夢を【オリジナル】』

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 編曲、メロディーセンス、見事です。

 

 ②『【初音ミク】秋風【オリジナル曲セルフカバー】』

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 カントリー調というのだろうか。非常に好みの曲調。

 

 ③『【初音ミク】mintの季節【オリジナル曲】』

 

 niconico

www.nicovideo.jp

 

 前奏が可愛い。すごく良い。

 

 

 以上が、すとちゃんが勝手にあげるwatercolourさんの楽曲のピックアップである。

 

 この方は基本的に非常にやさしい曲調で曲を作られている。ぼくはやさしい曲調の曲が大好きで、この方の曲を聴いていると知らず知らずのうちに心が癒されている感覚を覚えている。言葉は陳腐だけれど、本当にそんな感覚である。このDiaryを読んでくださっている方にはぜひ、watercolourさんのniconicoページから楽曲を一聴してみてほしいと思う。

 

 最後にwatercolourさんの公開マイリストを載せておく。

 

 Mylist:

www.nicovideo.jp

 

 

 今後とも是非仲良くしてほしいと勝手に思っているこの頃である。

 

 

 以上、すとちゃんの愉しい交友録、第一回でした。

 個人的に、他にも推したい人がたくさんいるので、順不同でマイペースに紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。